災害医療

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局地災害から広域災害まで、培った経験がものを言う。

北総救命は、新潟中越沖地震、岩手宮城内陸地震、東日本大震災において、ドクターヘリによるDMAT活動を行いました。また平成27年9月の関東・東北豪雨災害では、鬼怒川の決壊に迅速に対処しました。そうした豊富な実災害への出動経験をもとに、我々は千葉県の災害訓練、千葉限定DMAT養成研修の企画、実行において中心的な役割を果たしています。厚生労働科学研究、通称DMAT研究班にも参画し、ドクターヘリを活用した地域医療搬送や、動画転送システムの災害時利用についての研究も進めています。

また、広域災害に留まらず、地域の局地災害対応にも尽力しています。北総救命は成田空港の近くに位置することから、空港災害対応にも注力し、成田空港株式会社や地域の医師会と協働して、空港内における航空機災害時の緊急活動計画の改訂、訓練の改革などを主導しています。また、千葉市にある放射線医学総合研究所とは、毎年、放射線障害の患者搬送・治療についての訓練を行い、不測の事態に備えています。また、これまでに培った局地災害対応のノウハウを、千葉県内の鉄道インフラや多くの人々が集まる施設の災害に活かすべく、普及活動も進めていきます。