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服部 陽

卒業年:2008年
専門:一般外科、外傷外科

北総病院を選んだ理由

私は初期研修終了後、藤枝市立総合病院の外科で3年間の後期研修を行いました。一般外科医として働きながら、低侵襲を至上命題に掲げていては決して救命することのできない体幹部外傷があることを知り、外傷外科に興味を持ちました。
また、学会やインターネットで情報を集めるうちに、現在の日本において「外傷診療を自己完結できる施設は非常に限られている」ことが分かりました。その中で、いち早くドクターヘリによる外傷症例の集約化を実践している当院を知り、外傷診療を体系的に学ぶために当センターを選びました。

北総病院での仕事内容

私は、外科班に所属しています。普段は病院前診療から集中治療と自己完結型救命救急センターの救急医として働いていますが、手術が必要な重症体幹部外傷症例が搬送されてきた際には、外傷外科医として手術に参加します。ER型の救命センターでは手術が必要となった際に外科医が呼ばれますが、ここでは病院前から自分で診察し、重症外傷に対するDecision makingをしなければなりません。しかし、当然ながら重症外傷診療は外傷外科医のみで成せるものではないので、私自身は“ResuscitatorとSurgeonで両輪を形成する外傷診療チーム”の一員であると認識しています。

後輩へのメッセージ

外傷外科は定型的な定時手術が中心の一般外科と異なり、1分1秒という時間を争うため、教育を目的に指導しながら手術をすることは不可能です。また症例ごとに損傷形態は異なり、一つとして同じ手術はありません。すべての手術はいわば応用問題であり、最低限の手術手技や解剖学的知識を持っていることが前提となります。その意味では、外科専門医を取得した上で当センターへ赴任してよかったと思います。
一方で、外科医と救急医では時間軸の認識が異なることも痛感しています。刻一刻と状態が悪くなる患者に対し瞬時に状況判断し、必要な処置を必要な順に最低限の時間で行うためには、救急医ならではの思考を確立する必要があります。外科医としての考え方が染み付いている身にはこれが難しく、意識変遷のため日々勉強中です。
“どのような道をどこまで至ったから”という制限はないですし、正解もないと思います。現医局員も、歩んできた道はバラバラです。しかし外傷診療に対する考え方は統一されており、重症外傷救命に必要な質の高い外傷診療チームがここにはあります。私のように、外科研修の後に北総救命にくるもよし、北総救命で救急を体感してから外科研修に出るでもいいと思います。北総救命は門戸を広くして皆さんをお待ちしております。