ドクターヘリ/ラピッドカー

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外患者が出た現場を、診療現場に変える。

ドクターヘリ。それは「患者をいち早く搬送する」システムではなく、「患者をいち早く診療する」ために医師を救急現場に派遣するシステム(doctor delivery system)。出動要請から約3~4分で離陸し、救急現場あるいは救急車の中で気道確保、呼吸管理、循環管理を中心とした診療を行い、重症患者の救命に多大な貢献をしています。北総HEMS(Helicopter Emergency Medical Service)では2001年の運航開始以来、消防との連携強化、教育プログラムの開発、搭乗スタッフの教育研修など、システムの運用とガバナンスの確立に努めてきました。一方で、運航時間と天候というドクターヘリの「弱点」を補うことも基地病院の役割であると認識し、2010年からはラピッドカーも運用しています。ヘリコプターの機動力を完全に代替することはできませんが、ラピッドカーで医師が現場出動することで夜間の重症患者にも対応できます。

救急医療の世界では、ドクターヘリの導入をきっかけに、患者の病院到着後に診療を開始する「守りの医療」から、病院到着前から医師が治療を開始する「攻めの医療」への転換が始まりました。すなわち、従来のプレホスピタルケアと救急診療を統合した新しい救急医療体制、「病院前救急診療」という概念が市民権を得つつあります。北総HEMSでは、このような病院前救急診療を恒常的に展開し、「攻めの医療」を軸とした新しい救急医療体制のモデルを発信していきたいと考えています。

詳しくはこちらのPDFファイルを参照下さい。