

北総救命は、新しい技術が次々と生み出される工学領域と医療を結びつけ、医療・医学の枠を超えた幅広い挑戦を続けています。
現場から得られた知見から、次の時代の常識(theory)を創造し、今の常識を超える「Beyond the Theory」を実現することが、北総救命の使命です。
北総救命は2009年より日本大学工学部と共同で、実際に発生した交通事故調査を実施し、死亡・重症確率、オーバー/アンダートリアージ率などを算出する傷害予測アルゴリズムを作成しています。これはD-Call Netにも活用され、事故発生後から重症度を推定する仕組みとして社会実装されています。また、各自動車メーカーと共同し、外傷メカニズムの解明や次世代の安全装置の開発などを行っています。
D-Call Netは重大な自動車事故発生時に自動で乗員の死亡・重症度を推定し、ドクターヘリやドクターカーなどの医師派遣を起動する「先進事故自動通報システム(AACN :Advanced Automatic Collision Notification)」(※)です。
このシステムにより、重症患者の医療介入タイミングを早め、救命率向上に貢献しています。
https://hemnet.jp/know-cooperation-d-call
北総救命では、現場と病院をリアルタイムでつなぐことで、診療の質とスピードを高める取り組みを行っています。その中で、2013年より通信企業と連携し、スマートフォン動画伝送システムの開発に取り組んできました。
ドクターヘリなどの病院前診療現場と病院内をリアルタイムに動画で接続し、客観的な情報共有を可能とすることで、治療体制の構築や根治手術開始の迅速化につなげています。(MCPC award2014 特別賞 受賞)
さらに、119番通報においてもスマートフォンでの動画送信を組み合わせたシステムを開発し、全国展開に協力をしています。
スマートフォン動画伝送システムを使用した一般市民による救急通報(119番通報)の有用性.日本臨床救急医学雑誌.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsem/19/3/19_466/_pdf/-char/ja
社会実装された“動画を伴う救急(119番)通報”による市民処置実施率の向上.日本臨床救急医学雑誌.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsem/25/3/25_625/_pdf/-char/ja
学生(小学・中学・高校生)の救急通報に関する認識とスマートフォンアプリケーションによる通報の可能性.日本臨床救急医学雑誌.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsem/26/4/26_568/_pdf/-char/ja
救急振興財団受託研究(平成 30 年度)研究最終報告書
委託事業の名称:「“動画伝送”と“顔自動認識”による救急(119番)通報革命」
https://fasd.jp/files/libs/737/201905311324023169.pdf
慶応義塾大学と共同で、空飛ぶクルマによる医師派遣(NEXTAA)の研究・開発に取り組んでいます。次世代のモビリティを用いて医療提供を拡張する試みであり、北総救命は特に「医療効果ワーキンググループ」の取りまとめを担っています。
慶応大学NEXTAA:
https://nakano.sdm.keio.ac.jp/research/flying_car/nextaa/
大阪府空飛ぶクルマPV:
https://www.youtube.com/watch?v=4YfQa32Zq74
北総救命では、日本医療防災技術研究所(DPTH)に参画し、大学や企業と連携して医療ドローンの開発・改良および実証に取り組んでいます。
本プロジェクトには、東京電機大学、千葉大学、熊本赤十字病院、芝浦工業大学、イームズロボティクス株式会社、トッパン・フォームズ株式会社、鴻池運輸株式会社(九州産交運輸株式会社)、トヨタ自動車などが参画しています。
ドローンによる情報収集、資機材搬送は、救急医療や災害医療を大いに変える可能性を有しています。令和6年能登半島地震では、実際の被災地で医療ドローンの飛行を行い、被災地地図の再構築や物資搬送を行いました。
https://www.youtube.com/channel/UCml_o9Q38g8hi0yAs5YjyYg
(YouTube:各種実証実験動画)